IT業界はブラックか?

スラド(旧slashdot)で、「IT業界が「ブラック」であるかをめぐり炎上」というエントリーがありました。

ブラック企業という言葉も定義が曖昧で、バズワード的に使われているところはあるのですが、コンプライアンスに従っていると経営が立ちゆかなくなるような企業は少なくともブラックだろうし、そのような企業が温存されてしまう業界もブラックでしょう。

その考え方に立てば、IT業界はブラックだといわざるを得ないかと思います。

 

IT業界の多重下請構造は、よく建設業界と類似点が指摘されます。ただ両者には当然ながら違いもあって(といっても自分は建設業界の経験は皆無なので机上の知識だけですが)、従業員の安全を守る仕組みは建設業界には備わっていても、IT業界に特化したものはほとんどない、というところも大きな違いでしょう。

建設業界の事故は生命に直結することもあり、各種機材や車両の操作には資格が必要とされますし、安全衛生管理法などの法令も、建設業には特別の規定を行っている条文があります。

それに対してIT業界は、従業員が死傷するような事故は想定されず、資格はあっても必須ではなく、労働者保護の法令でIT業界に特化したものはないのかもしれません。

その差が、IT業界のブラックな状態を温存する、言い換えれば自浄作用が働きにくいと言えるのかもしれません。